異文化への扉:今日のワンワードストーリー

言語で広がるビジネス感と異文化理解!

ワンワードストーリーNo9:文化理解とグローバルコミュニケーションの難しさについて(理解する:Comprender)

こんにちは!今日も素敵なワンワードストーリーで異文化の扉を開きましょう!

 

今週は僕の得意なスペイン語で世界をのぞいてみましょう!

今日は「Comprender」という単語に焦点を当ててみます。

Comprenderは日本語で「理解する」と言う意味があります。

 

昨今のIT業界ではオフショア開発が当たり前になりつつあると感じています。

オフショア開発では海外に拠点を持つ開発部隊と、要件定義などを行う本社機能を担う部隊とのコミュニケーションミスを起こさせないことが非常に重要だと感じます。

 

これらのコミュニケーションで生じる差異を埋める役割に「ブリッジエンジニア」という役職が存在するのをご存知の方も多いと思います。

 

ブリッジエンジニアは、英語を始めとするお互いの舞台の「言語の壁」を解消する役割があると同時に、お互いの文化的差異によって生じるコミュニケーションのギャップを埋めるのも非常に大切な役割だと感じています。

 

辞書的には同じ言葉でも、生まれ育った環境が違うだけで全く違う意味合いになる言葉が多く存在すると感じます。その代表的な単語の一つが「Sorry(スペイン語でLo siento)」だと考えています。

 

日本では些細なことでも「ごめんなさい」「失礼します」という単語を使いますが、ラテンアメリカ圏で「Lo siento」が意味するものはかなり重大なことだと感じます。

 

僕も中南米にいた時、小さな問題が発生した際に「Lo siento」といったところ、その問題のほぼすべての原因が僕にあるかのようなコミュニケーションが発生しました。また他の件で相手側に問題があった際、「Lo sientoという一言を聞きたい」とお願いしても、頑なにいってもらえなかったことがあります。

 

このように辞書的には同じ意味合いなのに、文化によってその重みや言葉の意味するものが違うというのは面白いですね。なので言葉を理解するだけでなく、お互いの文化背景まで理解することがグローバルコミュニケーションで非常に大切だと感じています。

 

それでは今日の一文は以下の通りです。

 

Es importante comprender las diferencias culturales.
文化的な違いを理解することが重要です。

 

文化的な違いを理解しているつもりが、さらなるバイアスの入り口だったりするな、と感じます。難しいですね。笑

 

今日のワンワードストーリー、いかがでしたか?また次回も一緒に楽しみましょう!